2009年01月22日
情報格差

おばちゃんは、口をとがらせて言う。
「80過ぎとったら、諦められる。
でも、70歳で、社会から取り残されるって、
口惜しいやろ?なっ?
私らくらいの世代で、
パソコンでけんと社会から
取り残されていくいうて思うとる人、
ようけおると思うでぇ」
だから、おじさんにパソコンを教えて欲しいという。
私だって、毎日パソコンを開くわけではない。
新聞も、テレビも、ラジオもあるから、
パソコンがなくても特に不自由ではない。
そう思っていたのですが、それは、
いつでも情報を得られるという安心感があってのこと。
「わしでも、パソコンでけるかいの?」
おじさんにまじまじと訊かれて、
情報格差の壁を感じたのでした。
でも、もしかしたら、
年配の人たちが求めているのは、
情報そのものよりも
社会とつながっているという気持ちかもしれないなぁ。
「インターネットして、孫と話が通じるようになりたい!」
おばちゃんの昂揚とした話ぶりには、
なんだか、切なるものがありました。ふむ。