2009年03月31日
あなご

「ベエスケ」と呼びます。
子どもの頃は、「ベエスケ丼」と
「こんにゃくのすまし汁」が
ごちそうの定番でした。
日曜日の「讃岐すしフェスタ・伝統寿し部門」で
優勝された組のご主人は、いつも穴子焼き担当だそうで。
「今回の穴子は、おっきょいんが
なかったけん、残念やった」
ふむふむ。でも、見事優勝です。
「でも、穴子は、こんまい方が美味しいんで」
隣りの組の人ご意見。
確かに、穴子はスマートな方が
身がしまっていて美味しいと聞いたことがあるけど。
「そやけどの、やっぱりおっきょい方が脂がのって、うまいんぜ」
炭火で穴子を焼くというお父さんの
穴子に対する情熱は、半端やない。
穴子の奥は、深いのだ。
暖かくなると、瀬戸内海では、
ベエスケの脂がのってくる旬を迎えます。
2009年03月29日
讃岐のお寿司
「讃岐すしフェスタ」に
ちょっとだけ参加しました。

伝統寿し部門で、
ちらし寿し作りのお手伝いをしました。
今回は、お家で作る
ごく普通のちらし寿し。
それでも、具をひとつひとつ
丁寧に煮てから混ぜました。
(わが家では、すべて一緒くたに煮るので)
鰆の酢漬け、オリーブの実、菜花、
それから、つくしをトッピング。

開場では、創作寿し部門の華やかさに驚き、
「こんな寿しもあるんや」と、
寿しに対する固定観念が変わりました。
うどんだけやない、
讃岐の食は、ほんまに深いわ。
ちょっとだけ参加しました。

伝統寿し部門で、
ちらし寿し作りのお手伝いをしました。
今回は、お家で作る
ごく普通のちらし寿し。
それでも、具をひとつひとつ
丁寧に煮てから混ぜました。
(わが家では、すべて一緒くたに煮るので)
鰆の酢漬け、オリーブの実、菜花、
それから、つくしをトッピング。

開場では、創作寿し部門の華やかさに驚き、
「こんな寿しもあるんや」と、
寿しに対する固定観念が変わりました。
うどんだけやない、
讃岐の食は、ほんまに深いわ。
2009年03月25日
生まれた町の一本桜

自分の中では、
あって当たり前なんだけど、
やっぱり、他所の人から見ると
珍しいと思うんやろうねぇ」
そう言って、友人はにっこり微笑みました。
綾川町のしだれ桜を目の前にして、
その美しさにため息が出ました。
見事な枝ぶりと、花、花、花。
そして、自分が生まれた町を
案内している友人は、
桜の花と同じくらい輝いていました。
しだれ桜、綾菊酒蔵、
山越うどん、新鮮な鶏肉専門店。
綾川町は、本当に素敵です。
山も川も「ああ、知ってるよ」と
彼女に挨拶しているようでした。
生まれた町の一本桜。
こんな素敵なふるさとを持っている友人が
ちょっとばかり、羨ましく感じた1日でした。
2009年03月23日
お守り

入院することになりました。
ひとりは、図書館司書課程の
スクーリングで知り合った友。
そして、もうひとりは、
ママ友で、シュランダー仲間。
ふたりとも、
一緒に笑ったり、
励ましあったり、
心から自分をさらけ出して話し合える親友です。
「頑張って!泣いたら、いかんやん」
励ましている自分も涙、涙。
入院前夜、友人と抱き合って泣いてしまいました。
「はい、これ、シュランダー神社のお守り!」
「またぁ、こんなもんで泣かすぅ。うふふ」
泣き笑いの彼女と、また抱擁。
シュランダーの神様、
友人をお守りください。
2009年03月20日
高知こどもの図書館
ずっと来たいと思っていた場所、
「高知こどもの図書館」を訪れました。、
想像していた通り、
そこは、本当に子どもが居心良く過ごせる空間になっていました。
ドアを開けると、まず、目に飛び込んでくるのは、
あべ弘士さんと子どもたちの合作による絵。

キリンの首が、ちょっとチグハクなのが面白い。
キリンの首が緑色なのは、
「キリンさんは、草を食べるからなの」というのが、
色を塗った女の子の話です(笑)
「これは、あべさんが動物の輪郭を描いて、
バラバラになった部分を
それぞれの子どもが好きな色に塗ったものです」
図々しくも司書の方に図書館の説明をしていただき、
理事長の浜垣さんの講演会のお話を思い出しながら
この図書館の10年の軌跡に感動してしまったのでした。
と、そこへ、突然、子どもの泣き声。
「あ、また、あの泣き虫ちゃんだ」
駆け寄る司書の方が子どもの名前を呼んだとき、
改めて、図書館は子どもが本を読む場所だけではなく、
社会との触れ合いの場所でもあるのだと
痛感したのでした。

こんな図書館が欲しい。
誰もがそう思うような、素敵な図書館です。
「高知こどもの図書館」を訪れました。、
想像していた通り、
そこは、本当に子どもが居心良く過ごせる空間になっていました。
ドアを開けると、まず、目に飛び込んでくるのは、
あべ弘士さんと子どもたちの合作による絵。

キリンの首が、ちょっとチグハクなのが面白い。
キリンの首が緑色なのは、
「キリンさんは、草を食べるからなの」というのが、
色を塗った女の子の話です(笑)
「これは、あべさんが動物の輪郭を描いて、
バラバラになった部分を
それぞれの子どもが好きな色に塗ったものです」
図々しくも司書の方に図書館の説明をしていただき、
理事長の浜垣さんの講演会のお話を思い出しながら
この図書館の10年の軌跡に感動してしまったのでした。
と、そこへ、突然、子どもの泣き声。
「あ、また、あの泣き虫ちゃんだ」
駆け寄る司書の方が子どもの名前を呼んだとき、
改めて、図書館は子どもが本を読む場所だけではなく、
社会との触れ合いの場所でもあるのだと
痛感したのでした。

こんな図書館が欲しい。
誰もがそう思うような、素敵な図書館です。
2009年03月18日
川島の花屋

看板が上がります。
お盆と、お彼岸と、年末だけの
川島の花屋さんです。
軒先にたくさんの種苗を
並べていた頃には、
苗を買ったり、
花束を作ってもらったり、
地元の花屋さんとして
親しまれていました。
庭のさくらんぼの木も、そのひとつ。
かれこれ20年近く、春になると、
花を咲かせ、赤い実を付けてくれます。

花屋さんがなくなっても、
そこから育っていった木や花は、
ちゃんと成長している。
「私らは、ただ、花を売ってただけ」
淡々と話す店主。
まるで、ジオノの世界を彷彿させるような
川島の花屋さんのお話でした。
2009年03月15日
手紙 ―ありがとうコンサート―
中学校の音楽室に入るたびに、
懐かしい場所に帰ったような気がします。
「ついこの間」などと、図々しいことは申しませんが(笑)
今日、吹奏楽部の3年生は
この音楽室で最後の演奏をしました。
「ありがとうコンサート」

羞恥心、虹、キセキ、未来へ、などなど。
演奏も、歌声も、
何もかも温かくて、
心に残る音楽会でした。
「それでは、ここで、保護者の方へのプレゼントです」
最後に渡された手紙の表には、
「お母さんへ」
封筒には、娘の丸文字。

いつの間に、こんなん書いたんやろ?
こんな手紙読んだら、私はどうなることやら。
ああ、でも、開封します。
号泣する準備は、できとります。
懐かしい場所に帰ったような気がします。
「ついこの間」などと、図々しいことは申しませんが(笑)
今日、吹奏楽部の3年生は
この音楽室で最後の演奏をしました。
「ありがとうコンサート」

羞恥心、虹、キセキ、未来へ、などなど。
演奏も、歌声も、
何もかも温かくて、
心に残る音楽会でした。
「それでは、ここで、保護者の方へのプレゼントです」
最後に渡された手紙の表には、
「お母さんへ」
封筒には、娘の丸文字。

いつの間に、こんなん書いたんやろ?
こんな手紙読んだら、私はどうなることやら。
ああ、でも、開封します。
号泣する準備は、できとります。
2009年03月13日
桜の木
卒業式が無事に終わったという話を聞いて、
ほっと胸を撫で下ろしました。
母校の話です。
「大地讃頌」は、卒業生や在校生、
先生や保護者の心の中に
浸み込んでいくような歌声だったそうです。
よかった…。
春日川の桜の木の
蕾が少しずつ膨らみ始めました。
工事のために、2列あった桜並木は、
数本を残して、なくなってしまいました。
いなくなってしまった兄弟の分まで
頑張っているようで、
なんだか、健気な気がします。

川島橋の工事現場では、
上部工工事が進み始めました。
立ち止まって見物する人たちと共に、
桜たちもひっそりと、いえいえ、しっかりと、
新しい橋の完成を見守っているようです。
ほっと胸を撫で下ろしました。
母校の話です。
「大地讃頌」は、卒業生や在校生、
先生や保護者の心の中に
浸み込んでいくような歌声だったそうです。
よかった…。
春日川の桜の木の
蕾が少しずつ膨らみ始めました。
工事のために、2列あった桜並木は、
数本を残して、なくなってしまいました。
いなくなってしまった兄弟の分まで
頑張っているようで、
なんだか、健気な気がします。

川島橋の工事現場では、
上部工工事が進み始めました。
立ち止まって見物する人たちと共に、
桜たちもひっそりと、いえいえ、しっかりと、
新しい橋の完成を見守っているようです。
2009年03月11日
メレンゲをプロデュース
アンパンマンに出てくる
メレンゲちゃんが作るメレンゲのお菓子。
メレンゲは、シンプルだけれども、
難しい焼き菓子のひとつです。

メレンゲをプロデュース。
この美味しいメレンゲをもっと多くの人たちに!
そんな思いから、新しいプロジェクトを計画することになりました。
広報担当、ホームページ担当、そして、
メレンゲやクッキーなどの焼き菓子を作るミス・メレンゲ。
楽しい、楽しい企画になりそうです。

不況の嵐の中でも、美味しいモノを食べたいという思いは、誰にもあるはず。
「こんな美味しいもの、一人占めしとくんは、勿体ないやん」
企画部長の意気込みはすごい。
香川から発信するメレンゲが、
新たな風を吹かせることができますように。
メレンゲちゃんが作るメレンゲのお菓子。
メレンゲは、シンプルだけれども、
難しい焼き菓子のひとつです。

メレンゲをプロデュース。
この美味しいメレンゲをもっと多くの人たちに!
そんな思いから、新しいプロジェクトを計画することになりました。
広報担当、ホームページ担当、そして、
メレンゲやクッキーなどの焼き菓子を作るミス・メレンゲ。
楽しい、楽しい企画になりそうです。
不況の嵐の中でも、美味しいモノを食べたいという思いは、誰にもあるはず。
「こんな美味しいもの、一人占めしとくんは、勿体ないやん」
企画部長の意気込みはすごい。
香川から発信するメレンゲが、
新たな風を吹かせることができますように。
2009年03月09日
ため池の美しさ ―上佐山登山―
ツレアイの趣味は、「へら鮒釣り」。
池の傍で椅子に座り、
食べない魚を釣るために
ひたすらウキを見続ける。
香川にため池が多いとはいえ、
何が楽しくて池の傍に座っているのか。
首をひねるばかりです。
でも、上佐山に登って頂上から香川を見たとき、
平野と里山と、そして、ため池の美しさに言葉を失いました。
この風景は、讃岐だけのもの。
鳥肌が立つほどの美しさです。

「あれが、神内池。その隣りが、松尾池。
あっちが、坂瀬池で、その向こうが、城池」
かつて上佐山で城を築いた豪族たちも、
この風景を見ていたのかしら。
ため池はなかったかもしれないよなぁ。
ため池を下から見るだけではダメ。
こうやって上から見た時の池の美しさを
わが家のへら鮒釣り師にも、是非、教えてやらねば。

上佐山、255㍍。
感動の頂上です。
池の傍で椅子に座り、
食べない魚を釣るために
ひたすらウキを見続ける。
香川にため池が多いとはいえ、
何が楽しくて池の傍に座っているのか。
首をひねるばかりです。
でも、上佐山に登って頂上から香川を見たとき、
平野と里山と、そして、ため池の美しさに言葉を失いました。
この風景は、讃岐だけのもの。
鳥肌が立つほどの美しさです。

「あれが、神内池。その隣りが、松尾池。
あっちが、坂瀬池で、その向こうが、城池」
かつて上佐山で城を築いた豪族たちも、
この風景を見ていたのかしら。
ため池はなかったかもしれないよなぁ。
ため池を下から見るだけではダメ。
こうやって上から見た時の池の美しさを
わが家のへら鮒釣り師にも、是非、教えてやらねば。

上佐山、255㍍。
感動の頂上です。
2009年03月03日
今夜限りのお雛さま
「西家のおばちゃん」が老人福祉施設に入って、4年が経ちました。
「ちーちゃんの顔が見たいわ」という話を聞いて、
福岡から娘の写真が入った小さな額縁を送りました。
西家のおばちゃんは、うちの西側にある家に一人で住んでいて、
時々、「ちーちゃんにアイスあげるでぇ」と、
手押し車でアイスクリームを持ってきてくれていたのです。
福岡から帰って来ておばちゃんに会いにいくと、
「ちーちゃんの顔が見たいわ」と、
懐かしそうに話しました。
寝たきりのおばちゃんの鼻には、チューブが取り付けられていて、
その先には、ミルク色の流動食がぶら下がっていました。
テレビの下には、娘の写真。
「おばちゃん、ちーちゃん連れてきたで」
久しぶりの再会です。
「おばちゃん、早く元気になるんよ」
おばちゃんに一生懸命話しかける娘に、少し驚きました。
家では、ぼーっとしてるのに、こんな面もあったなんて。
今年は出すヒマがないわと思っていた
雛人形を急遽出して、今夜限りのお内裏様とお雛様を並べました。

おばちゃんに話しかける娘の姿を頼もしいと思った私は、本当に親バカや。
けど、今日は、ひな祭りやから、
うちの娘はほんまにええ娘に育ってくれたと思う
世界一の親バカになっても許されるかなぁ。
「ちーちゃんの顔が見たいわ」という話を聞いて、
福岡から娘の写真が入った小さな額縁を送りました。
西家のおばちゃんは、うちの西側にある家に一人で住んでいて、
時々、「ちーちゃんにアイスあげるでぇ」と、
手押し車でアイスクリームを持ってきてくれていたのです。
福岡から帰って来ておばちゃんに会いにいくと、
「ちーちゃんの顔が見たいわ」と、
懐かしそうに話しました。
寝たきりのおばちゃんの鼻には、チューブが取り付けられていて、
その先には、ミルク色の流動食がぶら下がっていました。
テレビの下には、娘の写真。
「おばちゃん、ちーちゃん連れてきたで」
久しぶりの再会です。
「おばちゃん、早く元気になるんよ」
おばちゃんに一生懸命話しかける娘に、少し驚きました。
家では、ぼーっとしてるのに、こんな面もあったなんて。
今年は出すヒマがないわと思っていた
雛人形を急遽出して、今夜限りのお内裏様とお雛様を並べました。

おばちゃんに話しかける娘の姿を頼もしいと思った私は、本当に親バカや。
けど、今日は、ひな祭りやから、
うちの娘はほんまにええ娘に育ってくれたと思う
世界一の親バカになっても許されるかなぁ。