2009年01月28日
おいり

売っているスーパーまで、
わざわざ買いにいくのだと
友人に話すと、
シンジラレナイ!という顔をしました。
神戸から西讃に嫁いだ友人にしてみれば、
おいりは、派手な結婚式を挙げた
苦々しい象徴でもあるからです。
「とにかく、ずーっと頭下げて、
ご近所廻ったからね。ケッ!」
「ふ~ん」
道具がどうだとか、引き出物がああだとか、
散々、もめたらしい。へぇ。
でも、このおいりを見ているだけで
幸せな気持ちになるじゃん。
数十年も前のことだけど、きっと、シオラシイ花嫁だったのね。
ここで、友人の遠くを見つめる眼差し。
ほら、アンタも、このおいりみたいに丸くなったじゃん
という言葉をぐっと呑み込みました。