2008年02月07日
とち餅を想う

昔は、どこの家の縁側にも
薄く切った餅を干していました。
子どものおやつの中でも、
とびきり上等のおやつでした。
かき餅をあぶっているうちに、
「とち餅」のことを思い出しました。
スキーに行ったときに、
岐阜県の坂内村でいただいたものです。
民宿のばあちゃんが焼いてくれた「とち餅」の美味しかったこと。
灰汁抜きに3日くらいかかるのだと聞いて、有り難さをかみしめていただきました。
しんしんと雪が降る夜、鹿肉のすき焼きや、熊肉の煮込み、山菜をごちそうになりました。
「熊は鉄砲で撃ったあと、裏の川で寝かしといたで」
ばあちゃんの話を聞いて、横たわった熊の姿が脳裏にチラホラ。
揖斐高原の真っ白い風景と、「とち餅」を想いながら、焼きたての餅を頬張りました。
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―春日川に架かる橋― Photos by T.Yoshikawa |