2008年05月02日
桑の実

この辺り一帯は、ついこの間まで、
(明治から昭和の初期まで)
一面桑畑だったそうです。
その名残りなのか、それとも、
野鳥がどこからか運んできたのか、
庭に桑の木が育ち、毎年
実を付けるようになりました。
かつて、川島の坂元地区には、
製糸工場があって、
たくさんの桑が植えられた畑の横で
蚕を飼う家が多くあったそうです。
100戸はゆうに超えていたとか。
半袖の頃には、桑の実は黒紫色に熟し、
「なつかしいね」と言いながら、
父と母はつまんで食べるのです。
「あかとんぼ」の歌にも出てくる桑の実をおやつにして食べた世代には、
赤紫になった唇も、また、
歌の通り「幻」となりつつあります。